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ブログ 2009/1/6
少しだけ有利な単勝式馬券 - イデア競馬新書2 -[人気順出馬表]
投稿日時:2009/01/06(火) 19:17
的中した馬券の払戻金の計算方法は、JRAのホームページに、次にように記載されています。(http://www.jra.go.jp/)
2004年当時の説明は次のようになっていました。
。単勝式・複勝式の払戻金の場合には、特別給付金(当該レースの売得金の5%相当額)が付加されます。」
「馬券は、その売上額のうち約25%を引いた残り75%が払戻金として的中した人に配分されます。この差し引かれる約25%を控除率といいます。
控除率は、的中率が高ければ(本命サイドで決まれば)低くなり、的中率が低ければ(人気薄で決まれば)高くなるため、「約25%の控除率」というのはこれらを平均したものとなります。なお、控除されたうち10%が国庫に納付され、残りの15%がJRAの収入となって競走の賞金や運営などの費用にあてられます。
払戻金の算出方法は右図(省略)の算式によって計算されます
▲JRAの払戻金の説明
省略した図を文章で説明すると、次のような手順になります。
(手順1) 全投票金額の82%を計算し、その値をAとする。
Aから勝馬に投票された金額を引き、その10%をBとする。
A-Bを、勝馬に投票された枚数(1枚の単位は10円)で割り、その結果をCとする。Cの計算では小数点以下を切り捨てる。
Cを10倍して払戻金とする。なお、払戻金の最低額は100円である。 |
▲払戻金の計算方法
例えば、2003年の有馬記念の払戻金を計算してみましょう。
馬番 |
馬名 |
単勝 |
1 |
ツルマルボーイ |
87,857,500 |
2 |
ゼンノロブロイ |
194,891,200 |
3 |
リンカーン |
143,081,600 |
4 |
ダービーレグノ |
14,686,700 |
5 |
ウインブレイズ |
17,928,900 |
6 |
タップダンスシチー |
296,864,200 |
7 |
チャクラ |
29,089,100 |
8 |
ザッツザプレンティ |
132,470,100 |
9 |
ファストタテヤマ |
17,624,700 |
10 |
アクティブバイオ |
19,922,200 |
11 |
アグネスデジタル |
66,699,900 |
12 |
シンボリクリスエス |
449,072,600 |
|
全投票金額 |
1,470,188,700 |
▲2003年有馬記念の単勝式投票金額
まず、(手順1)でAの値を計算します。Aの値は全投票金額の82%なので次のようになります。
A |
1,205,554,734 |
(手順2)では、Bの値を計算します。Aから勝馬に投票された金額を引き、その10%がBになります。
Aから勝馬に投票された金額を引いた金額 |
756,482,134
|
B |
75,648,213.4 |
Bの計算では小数が出てきますが、そのまま次の計算に用います。
(手順3)ではCの値を計算します。A-Bを、勝ち馬に投票された枚数(1枚の単位は10円)で割り、その結果がCです。Cの計算では、小数点以下を切り捨てます。
B |
75,648,213.4 |
A-B |
1,129,906,520.6 |
勝ち馬の枚数 |
44,907,260 |
C |
25 |
最後に(手順4)でCの値を10倍して払戻金を計算します。
払戻金 |
250 |
なお、払戻金の最低額は100円になっていて、購入金額を下回らないようになっています。
この計算結果から、2003年の有馬記念のレースにおける単勝式馬券の払戻金額は250円ということになりますが、実際の発表では260円になっています。
この差額の10円が、特別給付金です。(当該レースの全投票金額の5%相当額)
全投票金額の5% |
73,509,435 |
D |
1 |
特別給付金 |
10 |
Dは、全投票金額の5%を勝ち馬の枚数で割ったもので、小数点以下を切り捨てます。Dの10倍が特別給付金になります。
本来は、全投票金額の5%である約73億円が的中者に払い戻されても良さそうですが、小数点以下は切り捨てられてしまうため、この有馬記念の場合は約45億円しか戻ってきません。
特別給付金は5%と言われていますが、単勝式の場合は、実際には3%程度なのです。
(注)2005年に競馬法が改正になり、単勝式と複勝式の払戻金の計算方法が変わっています。それで、2005年からは単勝式と複勝式が売れるようになったと思います。
したがって、このページは全面的に変更しなければならないのですが、明日以降の都合で残してあります。また、「JRAプレミアム」の計算のときに参考になると思います。
現在の計算方法については、明日紹介します。
2009年1月
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